スティーブカーがジョーダンに殴られた理由とは?

 

マイケルジョーダン、スコッティピッペン、デニスロッドマン、ロンハーパー、トニークーコッチ、スティーブカー。1996年から1998年のシカゴブルズは過去最強のタレントと実力を誇っていました。

 

3連覇の偉業も、このメンバーなら間違い無しと見ていたファンも多いでしょう。しかし、ブルズが「最強」を謳うチームになる以前、個性派ぞろいのチームには問題が山積みだったそうです。

 

 

ジョーダンからパンチを食らったスティーブカー

練習でのスクリメージ中、ジョーダンとカーのトラッシュトークは激しさを増していき、もみ合いの中で、カーに対してパンチをお見舞いしたそうです。198センチの長身に鍛え抜かれたからだから繰り出されるパンチは強烈そのもの。

カー:「自分が何を考えていたかわからないよ。相手はマイケルジョーダン。世界で最高の選手だ。でも僕は彼に対してどこか競争的で、けんか腰だったんだ。そうするべきだとなぜか思っていたんだ。」
「彼が言った事に対して、反対したんだ。彼に言い返してやった。そのときマイケルが僕の胸あたりを腕で押してきたんだ。だから僕も突き返した。次の瞬間にはチームメイトが互いを引きはがしに入っていたね。もし本当の殴り合いになったら、彼は僕を殺せただろう。」

当時、ジョーダンとカーの関係はそこまで深くはなく、チームメートになってから2ヶ月程しか経過していなかったそうです。会議に参加していたフィルジャクソンが事件のことを知ると、ジョーダンがアリーナを出る前に、「カーと話をするんだ。」とジョーダンを諭したそうです。

 

結果、ジョーダンは練習後に、カーに謝罪。次の練習の日にはさらに二人で話し合いをし、互いに前を向いて歩みだしました。

 

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ジョーダンの心境の変化

 

野球から戻ったジョーダンは、自分自身とチームメイトが十二分にとけ込めていない事をわかっていたそうです。昔の自分に戻るために、少し焦ってたのかもしれませんね。

ジョーダン:「あの事件は自分を見つめ直す良い機会だったんだ。「自分はなんて馬鹿な事をしたんだろう。」ってね。」
カー:「それからのジョーダンは、みんなに思いやりの心を持つようになって、試合に対してもシーズンに対しても違ったアプローチを試みるようになった。彼はあのときに理解する必要があったんだ。」
「みんなそれぞれ違う存在であるという事を。みんな彼程の能力を持ち合わせていないという事を。みんながみんな彼のように慣れる訳ではないという事を。」
ビルウェニントン:「ジョーダンは僕に対して5~6回以上スクリメージを仕掛けてきた。僕はロングリーをマークしていたんだけど、レーンをドライブしてきてこういうんだ。「ブロックしてみろ!」ってね。」

人並みはずれた競争心を持ち合わせる故に、チームメンバーにも同じ「熱」を強要していたジョーダン。彼は当時「チームで戦う」という一番大切なことを、見失っていたと語っています。

 

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フィルジャクソンの手腕
カー:「ジョーダンが僕らとは違った領域で生きている人間だと言う事は理解をしているつもりだ。みんな彼のプライベートには気を使っていたし、みんなと一緒に外出するよりも、スーツを着て、ポーカーをやりにいくからね。彼にとってそれは必要な事だったから。」

チームに1人、孤高の存在がいるとチームに緊張感が走ります。HCであるフィルジャクソンの仕事はその雰囲気を薄めて、チームに一体感を持たせる事でした。

 

当時のチームには、個性的な正確を持つデニスロッドマンが加入しており、ロンハーパーにはゲームの進行役を、トニークーコッチには6thマンのロールに甘んじるよう説得する必要が有ったそうです。もし当時のブルズの監督がフィルジャクソンでなければ、この個性は集団を取りまとめる事は出来なかったでしょう。

カー:「バスケットボールのチームではこういう状態はよく起こるものだよ。たとえ毎日一緒にいたとしても、十分なコミュニケーションがとれている訳ではないんだ。でもフィルジャクソンは、そうはさせなかった。」

ここまでの個性は集団でなければブルズの強さは無かったのかもしれませんが、その「個性」が一つにまとまらなければ、これまでの伝説も無かったのではないでしょうか。ブルズは、ジョーダンとカーの喧嘩以降一丸となり、2連敗以上の敗戦を喫する事は無くなったそうです。

 

チームスポーツでは一丸となる事が大切であり、選手間の衝突は避けたい事では有りますが、逆にその衝突がきっかけとなり、「1つになる」ことも有るのかもしれません。96~98シーズンのブルズ王朝の幕開けは意外にも、マイケルジョーダンとスティーブカーの「喧嘩」だったのです。

 

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